FDM式の3Dプリンターではノズルと造形テーブルの間隔が、造形物の品質を左右する重要な要素になっています。ほとんど場合、隙間調整は“紙”で実施されます。実際に私も紙で実施していましたがいくつか課題があり、今回シックネスゲージを購入しました。
紙の課題は隙間がわからないこと
紙で隙間調整をしていて問題と感じたことは以下です。
- 使っている紙の厚みが分からない
- 使っているうちに紙が削れて厚みが変わる
- どのくらいでノズルとテーブルが接触するか分からない
要するに隙間が不明確ということです。
購入したスキマゲージは「新潟精機 S172B」
今回購入したシックネスゲージは新潟精機 S172MBです。
製品仕様
- 長さ:100mm(75mmもあり)
- 厚み:9枚組 0.04 / 0.05 / 0.06 / 0.07 / 0.10 / 0.15 / 0.20 / 0.30
結果大正解だったので、シックネスゲージで迷っていいる方はぜひ検討候補に挙げてみてはいかがでしょうか。
唯一のデメリットは価格だが錆びないステンレス製は魅力
新潟精機 S172MBのメリットとデメリットをまとめました。
- 品質:日本製で厚みはもちろん外観の品質も抜群です
- メンテナンス性:ノーメンテでもステンレス製のため錆びません
- 機能性:ネジ固定式で一枚一枚外せます
- 価格:日本製&ステンレス製のため価格は高いです
素晴らしい製品なのですが、少しお値段が張ります。
値段が安いスチール製は防錆対策でオイルを塗って保管が必要です。
錆びると買い直しになります。
ちなみに仕事柄会社でもシックネスゲージを使用しますが、やはりスチール製は錆びていることが多いです。(それはそれでプロ失格ですが、、)
調整の結果 一層目の印刷品質が改善!
シックネスゲージでの調整を元に隙間を変更した結果がこちらです。
スカスカだった一層目が綺麗に埋まりました。
3DプリンターはEnder-3 S1です。
手順
- スキマゲージにてノズル⇔テーブル間を0.20mmに調節する
- 一層目をテストプリントする
- プリンターでZ軸を少しずつ下げる
手順1で確実に隙間が0.20mmになっているためできる方法です。
そうでなければZ軸を下げた際、いつノズルが接触するか分かりません。
長さは迷うなら100mmを選択
新潟精機 S172Mシリーズは75mm・100mm・150mmの3種類があります。
私も迷いましたが、Ender-3 S1の場合は100mmで丁度良かったです。
まとめ
3Dプリンターのノズル隙間調整におすすめな新潟精機のシックネスゲージをご紹介しました。
印刷品質はノズルとテーブルの調整が第一ですので、ここはお金を掛けても良い箇所です。
ぜひ参考にしてみてください。
ステンレスシックネスゲージ 100mm
今回紹介した長さのものです。
ステンレスシックネスゲージ 75mm
ノズルが手前にある機種では75mmでも十分かと思います。
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